私たちが高齢者になる頃は、定年は一体何歳になっているんでしょうか。
年金支給の開始年齢も上がってそう。
老後のことを考えるとさまざまな疑問や不安が出てきます。
なかでも予期せぬ状況に陥った時、例えばお互いに介護が必要になった場合、その費用を工面できるのだろうかと思ってしまいます。
祖母の介護費用が高くて大変だった。
介護の費用に不安を感じてしまう理由は、祖母の介護でお金が思った以上にかかったからです。
母方の祖母が完全に介護が必要になったのは、父が亡くなって母と祖母が2人暮らしをしていた時でした。
母は日中働いていたし、私は別のアパートに住んでいて子どもが小さかったため、ずっと祖母のことを見ているということができませんでした。
祖母は、肺が弱く呼吸を助ける機械を長時間つけている必要があり、誰かが管理しなくてはならなかったのです。
そこでケースワーカーの方と相談して、完全に施設に入所してもらうことになりました。
しかし、老人ホームはどこも2年以上の順番待ち。
ようやく空きがあったのが、ショートステイも行っているグループホームでした。
そこは利用者1人ずつ個室に分かれていて、食事や体操をしたり、他の入所者と話をしたいときは中央にあるホールに集まるという形の施設。
清潔感があり介護してくれる方々もとてもいい人ばかりで、安心して利用できる所でした。
しかし利用料が、食事代込みで毎月8万円弱。
おむつなどの消耗品は別に用意することになります。
利用料は地域差があるので、全体で見るとどうなのかわかりませんが、我が家にとっては高いと感じる価格でした。
祖母の国民年金全額と、祖母が元々住んでいた家を賃貸にしてるので、その家賃を費用に充てて、何とかギリギリ用意できました。
食事代は入っているとはいえ、月に8万円ものお金を介護費用として捻出するのは本当に大変だとつくづく思いました。
介護が必要になった時のためにも貯金は大切
私たちが、老後を迎えるころはもっと介護サービスが受けにくくなっているかもしれません。
逆に、今よりもっと充実していることを願いたいですけどね。
老後を迎えどちらかに介護が必要になったとき、お金を工面できなければ介護サービスをなかなか利用できなくなります。
そうなると、自宅で完全介護するしかありません。
私の母は、かつて私の父方の祖父母2人を長年介護してきました。
2人とも痴呆があり、祖母はアルツハイマーだったので特に大変でしたよ。
当時は、ホームヘルパーさんに来てもらっていましたが、終わりの見えない介護の辛さは、子どもの私にも伝わってきました。
介護が必要になった時、周りの力を借りなければ続けることは本当に困難です。
必要な時に必要なサービスを受けられるように、やはりお金は絶対大事。
いざという時に、困らないよう今から少しでも貯金を頑張っていかなければと思います。
これからの時代、もっと長生きしやすい世の中になって欲しいと願わずにはいられません。