貯金や節約について考えたりすることが好きだし、
このブログのテーマの一つが貯金なのですが、
そればかりに囚われてはいけないと思う忘れられない出来事があります。
貯金好きな叔父に起こったこと
それは、昔私がまだ小学生だった頃のことです。
私の実家の近所には、祖父の弟夫婦が住んでいました。
弟といっても、昔の兄弟なので親子ほど年が離れた弟だったのですが、子どもはなく夫婦二人で自営業をしながら暮らしていました。
私も小さいころはよく遊びに行って、かわいがってもらった記憶があります。
(その弟のことを私は叔父さんと呼んでいたので、以下叔父と呼ばせて頂きます)
叔父は生活がとても質素で、老後のためにと貯金ばかりしていました。
旅行に行ったり、何か趣味をしているようなところはほとんど見たことがありません。
叔母が動物好きで犬と猫を飼っていましたが、叔父は仕事と家の往復のみ生活で
老後の貯金に勤しんでいたそうです。
叔父が60代になったばかりの頃、私が学校から帰宅すると叔父の家の前に救急車が止まっていました。
周りは騒然としていて、私もびっくりして行ってみると母がいました。
叔父が急に頭が痛いと言って倒れたというのです。
救急車で運ばれましたが、そのままくも膜下出血で亡くなりました。
その後、叔母は叔父の残した貯金で一人暮らしをしていました。
元々私の祖父と叔母は仲が悪く、私たち家族は次第に疎遠になりました。
叔母は体が弱かったため、姪の1人が唯一面倒を見てくれて生活していましたが、数年後に亡くなりました。
残された叔父の貯金はかなりの額あったそうですが、叔母が亡くなるや否や、どこから出てきたのかわからない叔母の親戚たちがあっという間に持って行ってしまったそうです。
必死に老後のためにと貯金していたお金は、ほとんど叔父が使うことなく全く知らない親戚の物になってしまいました。
その話を聞いて、子どもながらにとてもやるせない気持ちになったことを覚えています。
今を楽しく生きるためにお金を使う
人間はいつ死ぬかわかりません。
ずっと先かもしれないし、明日かもしれない。
将来のため、老後のためばかりに囚われすぎて今を忘れてはいけないと思います。
確かに最近老後破産が頻繁に言われているので不安になります。
私も日々貯金を増やす方法を考えたり、勉強したりしています。
でも、時には欲しい物を買ったり、家族との思い出作りに旅行に行ったり、そういう楽しくお金を使うこともとても大切。
私たちが生きられるのは今この瞬間だけ。
それをどう豊かに生きられるか・・・。
貯金だけではなく、楽しく有意義にお金を使うことも大事にしていきたいです^^